ル・マン24時間耐久レースとは?

世界耐久選手権の第3戦に行われ、世界三大レースの一つでもあるのがこのル・マン24時間耐久レースです。


1923年に初開催された歴史あるレースでモータースポーツ界だけではなく世界で最も著名で伝統のあるレースイベントです。


各メーカーが開発した最新鋭の耐久マシンを、現役のスタードライバーや若手ドライバーのドライブする姿を見ることができるのはもちろん、スプリントドライバーで一戦を退いたスター選手の走りを存分に楽しむことができるのです。

毎年30万人もの人々が来場し声援を送る超ビッグイベントが、このル・マン24時間耐久レースなのです。

 
起用するドライバーはもちろん、エンジニアや関わる全てのスタッフにこだわり、一流メーカーが威信とプライドを賭け激突するのが世界三大レースと呼ばれる所以なのです。

 
場所は、フランス中部にあるル・マン市のサルト・サーキットと呼ばれる全長13キロを超える周回コースで、そのほとんどは普段は一般道で、スタートおよびゴール地点とその周辺は競技専用のブガッティ・サーキットの一部を使用する。各ストレートやコーナーには「ユノディエール」や「ミュルサンヌ」、「テルトル・ルージュ」、「ポルシェカーブ」、「フォードシケイン」などの名称がついている。

 

サルト・サーキットの特徴でもあるユノディエールは以前6kmに及ぶ直線であり、最高速度300km/hで走っても1分以上かかった。最高速度が400km/hに近づき45秒ほどで走り切 る車両が登場したが、非常に長い時間アクセルを踏みっぱなしにして猛烈なスピードで駆け抜けることになり、特に夜間は自車の前照灯だけが頼りとなる。初め て走行すると永遠に続くのではないかと思われるほど長く感じられ、非常に勇気が必要で、異次元に迷いこんでしまうのではないかという錯覚に陥るという。

現在は安全上の問題からFISAが再三勧告をし1990年に2箇所のシケインが設けられた。

 


ル・マン式スタート
コー ス幅の片側に競技車を配置し、ドライバーは車両の反対側からコースを渡るよう駆け寄って乗車する。1925年より用いられた伝統あるスタート方法で、他の レースでも採用されたが、危険であり事故も多かったため、1971年から通常のグリッド式スタンディングスタートになっている。


映 画「栄光のル・マン」で主演を務めたスティーヴ・マックイーンは1970年のセブリング12時間レースで 2位に入賞するなどレーシングドライバーとしても活躍しており、同映画でも代役を立てず実際にマシンを走らせていた。その後正式レースに出場を希望した が、周囲からの猛反対に遭って止むなく断念せざるを得なくなり、彼は生涯それを悔しがっていたという。後に息子のチャド・マックイーンが出場を果たしてい る。

 

ル・マン24時間耐久レースにはこうした歴史的背景があり、このレースに出場することは大きな意味があり誇りなのです。